歴代のリミテッドシリーズ作品賞

2020年代

受賞 ノミネート
2025 「アドレセンス」
アドレセンス
(Netflix)
【配信:ネトフリ
全4話。1話51分~65分。
前年のリミテッド作品賞「私のトナカイちゃん」に続き、英国の中規模予算ドラマが再び世界中のNetflix視聴者を驚嘆させた。 殺人事件の容疑者となった13歳の少年と、周りの大人たちが織りなす心理サスペンス劇。
1台のカメラで登場人物をひたすら追いかけ、ドキュメンタリーのように心情や混乱を伝える。
評論家は大絶賛。メタクリティックのスコア91,ロッテン・トマトの批評家の支持率は98%で本年度のテレビドラマで最高級。ただし、一般視聴者の支持率は74%となっており、一定の割合で否定派がいる。IMDbのレビューもザ・ペンギンより若干低かった。
制作国:イギリス
【評価】
 ロッテン:99%
 メタクリ:91
 IMDb:8.2(1期終了時点)
<受賞スピーチ▼>
  • 「ザ・ペンギン」
    ザ・ペンギン
    (HBO)
    【配信:U-NEXT】
    ※全8話
    2022年に劇場公開されて大ヒットした映画「ザ・バットマン」の派生作品。 悪役ペンギンが主人公。「ブレイキング・バッド」や「ザ・ソプラノズ」を想起させる犯罪チームものとなっている。
    数あるアメコミのテレビシリーズ化の中で最高級の評価を得た。 近年では、同じくDCコミックスに基づくテレビドラマで、2020年のリミテッド・シリーズ作品賞に輝いた「ウォッチメン」(2019年)に近い高評価。
    映画版に続く出演となったコリン・ファレルに加えて、主演女優クリスティン・ミリオティらが称賛された。
    ザ・バットマンで監督を務めたマット・リーヴス氏が脚本を監修した。 制作総指揮者(ショーランナー)は、テレビ「エージェント・オブ・シールド」などの脚本に携わってきたローレン・ルフラン。メインの脚本家も務めた。本作の成功で一躍脚光を浴びた。
    【評価】
     ロッテン:95%
     メタクリ:72
     IMDb:8.6





  • 「人生の最期にシたいコト」
    人生の最期にシたいコト
    (FX)
    【配信:ディズニープラス
    ※全8話
    末期がんの宣告を受けた後、夫と別れ、性的な絶頂感を求めて他の男たちと関係を持つ女性の話。 モリー・コーチャンという実在の女性が緩やかなモデルとなっており、コーチャンが自らのポッドキャストで打ち明けた内容が原作になっている。原題は「Dying for Sex」。
    制作総指揮(ショーランナー)はキムローゼン・ストック。主演ミシェル・ウィリアムズが称賛された。
    【評価】
     ロッテン:98%
     メタクリ:82
     IMDb:7.5





  • 「ブラック・ミラー7」
    ブラック・ミラー7
    (Netflix)
    【配信:ネトフリ
    全6話
    1話完結型のシリーズ。「人間と先端技術」を共通テーマに、奇抜なストーリーを紡ぐ。
    イギリス製。2011年に英国チャンネル4の番組として開始。2016年の第3期からNetflixが放送権を買い取った。
    第5期と6期は評価がやや下がったが、今回の7期で盛り返した。第1話「普通の人々」などが好評。
    過去のエミー賞では、2017年に第3期4話「サン・ジュニペロ」でテレビ映画部門の2冠(作品賞、脚本賞)を獲得。 2018年に第4期1話「宇宙船カリスター号」でテレビ映画部門の4冠(作品賞、脚本賞、音響賞、編集賞)を制覇。 2017年に特別編「バンダースナッチ」でテレビ映画部門の2冠(作品賞、双方向メディア賞)を受賞した。
    【評価】
     ロッテン:86%
     メタクリ:74





  • 「モンスターズ:メネンデス兄弟の物語」
    モンスターズ:メネンデス兄弟の物語
    (Netflix)
    【配信:ネトフリ
    全9話
    1989年のロサンゼルスの高級住宅地で発生した殺人事件が題材。両親を殺害したとして服役中の兄弟を軸に描く。同じくNetflixで公開されたドキュメンタリーと併せて、大きな反響を呼んだ。視聴者の中には犯人たちに同情する者がおり、仮釈放を求める運動が起きた。
    Netflixの「モンスター」シリーズの第2弾として位置づけられている(シリーズ第1弾はジェフリー・ダーマー)。
    社会的に一定のインパクトや話題性はあったが、作品自体の評価はあまり高くない。
    【評価】
     ロッテン:45%
     メタクリ:47


2025年の全部門→
2024 「私のトナカイちゃん」

私のトナカイちゃん
(Netflix)
【配信:ネトフリ
※全7話
無名のお笑い芸人が、女性ストーカーにつきまとわれる心理スリラー喜劇。 英国コメディアンのリチャード・ガッドが自らの経験に基づき、 脚本と主演を務めた。 Netflixの全世界ランキングで7週連続で1位を獲得。 本年度最大のサプライズな成功作になった。
  • 「FARGO/ファーゴ」
    FARGO/ファーゴ
    (FX)
    【配信:アマゾン
    ※第5期、全10話


  • 「トゥルー・ディテクティブ4 ナイト・ カントリー」
    トゥルー・ディテクティブ ナイト・ カントリー
    (HBO)
    【配信:U-NEXT
    ※全6話


  • 「レッスン in ケミストリー」
    レッスン in ケミストリー
    (Apple)
    【配信:アップル
    ※全8話


  • 「リプリー」
    リプリー
    (Netflix)
    【配信:ネトフリ
    ※全8話


2024年の全部門→
2023 「BEEF/ビーフ 逆上」

(Netflix/制作会社:A24)

BEEF/ビーフ

【配信:ネトフリ

※ブラック・コメディ。 路上の交通トラブルをきっかけとする赤の他人2名の対立(BEEF)を描く。
クリエイター(企画・原案者)は、韓国生まれで米国育ちの脚本家リー・ソンジン(Lee Sung Jin)。 ソンジンはこれまで、テレビドラマ「シリコンバレー」やNetflixアニメ「トゥカ&バーティー」などのコメディ系シリーズに、 脚本家及び共同プロデューサーとして多く参加してきた。 ただ、いずれもシリーズの中の一部のエピソードを担当する役割だった。 ところが本作では、プロジェクト全体を引っ張るクリエイターに就任。 最終話では自ら監督も務めた。
主演は、スティーブン・ユァンとアリ・ウォンのアジア系2人。
ユァンは「ウォーキング・デッド」シリーズで有名な韓国系アメリカ人。 「ミナリ」でアジア系として初めてアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。
ウォンは人気コメディアン兼俳優。
日本人のHIKARI(ヒカリ)が第1話、4話、5話の監督を務めた。
制作会社は、ハリウッド映画界で最も勢いのあるA24。
【評価】
 ロッテン・トマト:98%(最新→
 IMDB:8.1(最新→
 メタクリティック:86%(最新→
 レターボックス:4.3(最新→
動画集を開く▼ <予告編▼>


<町山智浩レビュー▼>


<Hikari(監督)インタビュー▼>

  • 「ダーマー」
    (Netflix)
    ダーマー
    【配信:ネトフリ
    ※ライアン・マーフィーがクリエイター(共同)を務めた。実話の犯罪ドラマ。 Netflixの『モンスター』シリーズの第一弾となった。 連続殺人鬼ジェフリー・ダーマーの生涯を描く。リリース初週にNetflixの首位を獲得。 28日間でNetflix史上2番目に視聴された英語シリーズに。 60日間で10億回以上再生されたNetflixシリーズとしては3番目の作品となった。 主演エバン・ピーターズの演技も称賛された。
     予告編→


  • 「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」
    (アマゾン)
    デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃
    【配信:アマゾン
    ※架空のロックバンドの歴史を追うドラマ。ロックが盛んだった1970年代の米国西海岸が舞台。
     予告編→


  • 「バツイチ男の大ピンチ!」
    (FX)
    バツイチ男の大ピンチ!
    【配信:ディズニープラス
    ※離婚したばかりの男性医師をめぐる生活ドラマ。別れた妻が行方不明となり、子育てと仕事に翻弄される。現代ニューヨークを舞台とする軽快なタッチのコメディ劇。原題は「Fleishman Is in Trouble」。
     予告編→


  • 「オビワン・ケノービ」
    (ディズニープラス)
    オビワン・ケノービ
    【配信:ディズニープラス


2023年の全部門→
2022 「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」

(HBO)

ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル

配信:U-NEXT

名前の架空のリゾートを舞台にしたコメディ。風刺のきいた悲喜劇。伝統的な社交性の表面が解け、人種、階級、性別によって煽られる力の闘争が日常生活の中で巻き起こる様子を描いた。

クリエイターは、人気俳優で、かつ優秀な脚本家・監督でもあるマイク・ホワイト。映画「スクール・オブ・ロック」の脚本や出演などで有名。

全6話。本作が成功したため、翌年からシリーズ化された。

 予告編→
  • 「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」
    (米Hulu)
    DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機
     予告編→
    【配信:ディズニープラス
    ※麻薬性のある痛み止め薬(オピオイド)の登場によって、米国で薬物中毒者が急増した。その悲劇と、背後にある製薬会社の陰謀を描く。実話ベースのドラマ。1986年から2005年までの米国が舞台。製薬会社の不正を追及しようとする捜査官や、自ら中毒患者になってしまった町医者など、様々な人間ドラマを追う群像劇。スリリングな展開で、娯楽性もたっぷり。

  • 「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」
    (米Hulu)
    ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女
     予告編→
    【配信:ディズニープラス

  • 「令嬢アンナの真実」
    (Netflix)
    令嬢アンナの真実
     予告編→
    配信:ネトフリ

  • 「パム&トミー」
    (米Hulu)
    パム&トミー
     予告編→
    【配信:ディズニープラス


2022年の全部門→
2021 「クイーンズ・ギャンビット」

 (Netflix)

 予告編→

 動画配信(Netflix)→

クイーンズ・ギャンビット

※身寄りのない天才少女が主人公。男性優位のチェスの世界で奮闘する。ネットフリックのランキングで、全国60か国で1位になった。
  • 「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」
    (HBO)
     予告編(Youtube)→
     動画配信(U-NEXT)→
  • 「地下鉄道~自由への旅路~」
    (Amazon)
    ※奴隷制度下のアメリカ南部を舞台に、自由を求めて必死に生きる黒人女性の旅路を描く。「地下鉄道」とは、もともと奴隷黒人の逃亡を手助けする人たちを指す隠語だった。しかし、本作では、地下鉄道が実際に存在したというファンタジー的な設定になっている。原作は、ピューリッツァー賞受賞小説。アカデミー賞映画「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督。制作会社もムーンライトと同じく、ブラッド・ピット率いる「プランB」が担当した。黒人に対する残酷な差別をあぶりだす。
     予告編→
     動画配信(字幕版/Amazon)→
     町山智浩のラジオ解説→
     シネコトのレビュー→
  • 「ワンダヴィジョン」
    (ディズニー)
     予告編→
    ※アメコミ映画「アベンジャーズ」シリーズの続編。 衝撃の結末を迎えた超大作「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)から3週間後の世界を描いた。
    ディズニーの動画配信チャンネルで2021年1月15日から世界同時公開された。 全9話で構成されている。
    主人公は2名。 1人は、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018年)で戦死した機械人間ヴィジョン。 もう1人は、アベンジャーズの一員である女性ワンダ・マキシモフ。 映画と同様、エリザベス・オルセンとポール・ベタニーが演じている。
    主役2人は普通の夫婦として暮らしている。 超能力を隠そうと一生懸命になっている。 1960年代アメリカの懐かしい映像表現や衣装が話題になった。
  • 「I May Destroy You」
    (HBO)
     予告編(英語)→


2021年の全部門→
2020 ウォッチメン

(HBO)

 動画配信(字幕版:Amazon)→

 動画配信(吹替版:Amazon)→

アメコミ「ウォッチメン」が原作。 漫画のキャラクターや設定に、 人種差別などの社会テーマを取り入れ、 独創的な物語になっている。

1921年に米国南部のオクラホマ州タルサ市で起きた「タルサ虐殺事件」が、 登場人物のルーツの一つとなる。 この事件は、黒人の町として栄えていた地区を、白人が襲撃。多数の死者を出した。


2020年の全部門→

2010年代

2014~2019年のリミテッドシリーズ部門賞

受賞 ノミネート
2019 チェルノブイリ

 (HBO)

 予告編→
 動画配信(字幕版/Amazon)→
 動画配信(吹替版/Amazon)→

全5話。世界のドラマ史上、最高傑作と評価する声もある。ノンフィクション。

このドラマの大成功により、チェルノブイリ原発の周辺は多くの観光客がツアーで訪れるようになった。ツアーの目玉は、ドラマの舞台にもなった人口5万人の原発城下町プリピャチ。旧ソ連時代の生活を感じることができる。2019年に訪れた観光客らは十数万人。8割が外国人で、英国やポーランド、ドイツ、米国からが多かったという。
2018 アメリカン・クライム・ストーリー / ヴェルサーチ暗殺

 (FX)

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 動画配信(吹替版/Amazon)→
  • ジーニアス:ピカソ
     予告編→
  • ゴッドレス -神の消えた町-
  • Patrick Melrose
  • エイリアニスト
2017 ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ

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2016 アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件

 予告編→

 Amazon→
2015 オリーブ・キタリッジ

 予告編(字幕なし)→
2014 ファーゴ1

 予告編→

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