歴代のドラマ作品賞

2020年代

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受賞 ノミネート
2024 「SHOGUN 将軍」

SHOGUN 将軍
(第1期、FX)
【配信:ディズニー・プラス
※全10話

英語以外の言語の作品として初のドラマ作品賞。 日本から宮川絵里子氏と真田広之氏がプロデューサー陣(計11名)に参加しており、日本人として初めて作品賞を手にした。

戦国時代の日本を舞台とする米国製の時代劇。徳川家康ら歴史上の人物たちから着想を得たフィクションになっている。出演者の大半は日本人。使用言語も主に日本語。

制作会社は米ディズニーの子会社「FX」。 ハリウッドならではの潤沢な予算と高い技術を投入し、 壮大なスケールで日本の戦国時代を描いた。

米国の批評家の評価は最高レベル。 アート的な到達度や迫真性など、 完成度の高さが絶賛された。

「大脱走」などで知られる脚本家兼小説家ジェームズ・クラベルの世界的ベストセラー(1975年刊)が原作。

1980年に最初に米放送局NBCによってドラマ化され、歴史的な高視聴率を稼ぐ大ヒットとなった。多く米国民が日本文化に興味を抱くきっかけになった。当時のエミー賞ではリミテッド・シリーズ部門の作品賞を獲得。西田真が衣装賞に輝き、俳優部門で三船敏郎、島田陽子、目黒祐樹がノミネートされた。

今回のリバイバル作品では、米国で長年活躍してきた俳優・真田広之が主演と共同プロデューサーを務め、「リアルな戦国時代観」づくりに尽力した。また、1980年版は英国人が物語の中心だったが、本作では日本人たちを主軸に据えた。

主人公は3人。
(1)武将・虎永(とらなが)=モデルは徳川家康
(2)日本に漂着したイギリス人=モデルは航海士ウィリアム・アダムス
(3)逆賊の娘=モデルは明智光秀の三女

時は1600年。天下を統一を果たした太閤(たいこう)亡き後、有力大名「五大老」の確執が表面化。関東地方を治める虎永が他の大老たちと対立し、危機的な立場となる。そんな折、虎永の領地に英国人船乗りが乗ったオランダ船が漂着する。

出演:真田広之、澤井杏奈、コズモ・ジャービス、浅野忠信、平岳大など。

【評価】ロッテン・トマト:99%

<受賞スピーチ▼>
  • 「ザ・クラウン」
    ザ・クラウン
    (第6期/最終、Netflix)
    【配信:ネトフリ
    【評価】ロッテン・トマト:54%


  • 「窓際のスパイ」
    窓際のスパイ
    (第3期、Apple)
    【配信:アップル
    【評価】ロッテン・トマト:98%


  • 「ザ・モーニングショー」
    ザ・モーニングショー
    (第3期、Apple)
    【配信:アップル
    【評価】ロッテン・トマト:72%


  • 「ギルデッド・エイジ~ニューヨーク黄金時代」
    ギルデッド・エイジ~ニューヨーク黄金時代
    (第2期、HBO)
    【配信:U-NEXT
    【評価】ロッテン・トマト:94%


  • 「Mr. & Mrs. スミス」
    Mr. & Mrs. スミス
    (第1期、Amazon)
    【配信:アマゾン
    【評価】ロッテン・トマト:90%


  • 「フォールアウト」
    フォールアウト
    (第1期、Amazon)
    【配信:アマゾン
    【評価】ロッテン・トマト:94%


  • 「三体(さんたい)」
    三体
    (第1期、Netflix)
    【配信:ネトフリ
    【評価】ロッテン・トマト:79%


2024年の全部門→
2023 「メディア王~華麗なる一族」

(第4期,ファイナル/HBO)

 原題:サクセッション

メディア王~華麗なる一族

【配信:U-NEXT

※米国のメディア企業(架空)の後継者争いを描く現代劇のファイナル・シーズン。 ついにメディア王ローガン・ロイの後任が決まる。
原題は「サクセッション(継承)」。シーズン「1」がエミー作品賞にノミネートされたものの、 「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」に敗れて受賞は逃した。 その後の「2」と「3」はいずれも作品賞に輝いた。
シーズン4の批評家の支持率(ロッテン・トマト)は97%で、シーズン3と同じスコアとなった。「最終話まで勢いを保った」との評価が多い。ジェシー・アームストロングの息を呑むような正確な脚本により、まだ残っている欠落を埋め、全てのキャラクターの運命を見事な1時間30分の緊張、恐怖、感情の経験で封印した。
後継者の有力候補と見られていた3人の子供。 すなわち、次男ケンダル(ジェレミー・ストロング)、長女シヴ(サラ・スヌーク)、三男ローマン(キーラン・カルキン)。 シーズン4では、このトリオが父親ローガン(ブライアン・コックス)と真っ向から対決することになる。
ドラマチックな展開で、オペラ的な要素もある。 引き込まれるような会話と演技が魅力。 メディア・コングロマリットの邪悪な本質に迫る。
それにしても、企業経営に関するドラマとしてはリアリティがない。
動画集を開く▼ <予告編~シーズン1▼>


<予告編~シーズン4▼>


<オープニング曲▼>


<挿入歌▼>

  • 「ザ・ラスト・オブ・アス」
    (第1期、HBO)
    ラスト・オブ・アス
    【配信:U-NEXT
    ※終末もの。冒険ドラマ。ゲームのドラマ化の金字塔となった。人間が次々とゾンビ化し、社会が崩壊してから20年後の荒廃した世界を舞台にしている。
    原作は、大ヒットした傑作サバイバルゲーム。プレステ用。2013年発売。ダイス賞など主要なゲーム賞を総なめした。
    全9話。略称「ラスアス」。
    密輸業の中年男性ジョエル(ペドロ・パスカル)が、特殊な免疫を持つ10代の少女エリー(ベラ・ラムジー)を護衛するという展開。
    2023年1月15日から配信がスタート。批評家からは演技、脚本、舞台美術、音楽などが絶賛された。「最高のビデオゲームの映像化」という評価が相次いだ。第1話の初放送では470万人が視聴。2010年以来の最高記録となった。2ヶ月以内に約4000万人に視聴された。すぐに続編(第2シーズン)が決定した。
    クリエイターは、クレイグ・メイジンとニール・ドラックマンの2名。脚本もこの2人で書いた。
    メイジンは、エミー賞作品賞(リミテッド・シリーズ部門)に輝いた『チェルノブイリ』のクリエイター兼脚本家として知られる。 第1話の監督も務めた。
    一方、ニール・ドラックマンはゲーム開発者であり、ゲーム版「ラスト・オブ・アス」のディレクター。 テレビや映画界の人物ではないが、本ドラマ版第2話の監督を務めた。
    HBOがテレビゲームを映像化したのは初めてだった。
    動画集を開く▼ <第1話のメイキング▼>


    <サントラ音楽▼>


    <吹替版の予告編▼>


    <宇野維正のレビュー▼>



  • 「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」
    (第2期、HBO)
    ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル
    【配信:U-NEXT
    ※架空の高級リゾート・ホテル「ホワイト・ロータス」で起きる群像劇。リッチな宿泊客や従業員たちを日々を追う。 第1シーズンはハワイが舞台だったが、今期シーズン2はイタリアのシチリアが舞台。
    第1シーズンは全6話として制作された。高視聴率を記録し、批評家から称賛された。エミー賞のリミテッド・シリーズ作品賞を獲得した。
    第2シーズンは2022年10月30日公開。ロッテン・トマトの批評家支持率は94%。「肉欲の腐食的な影響に焦点を当てた秀作」として、再び称賛された。
     予告編→


  • 「ベター・コール・ソウル」
    (第6期・最終章、AMC)
    ベター・コール・ソウル
    【配信:アマゾン
    吹替版
    ※法廷犯罪ドラマ。「ブレイキング・バッド」の派生作品(スピンオフ)。2015年スタート。2022年8月に6シーズン全63話で終了した。米南部ニューメキシコ州を舞台に、「ブレイキング・バッド」の数年前の2000年代初頭を主に描いた。
    真摯な弁護士で元詐欺師のジミー・マクギル(ボブ・オデンカーク)がエゴイストな刑事弁護士ソウル・グッドマンになる過程や、腐敗した元警察官のマイク・エールマントラウト(ジョナサン・バンクス)が麻薬取引業者の手下となる過程を描いた。
     予告編→


  • 「ザ・クラウン」
    (第5期、Netflix)
    ザ・クラウン
    【配信:ネトフリ
    英国エリザベス女王の物語。フィクションと史実を交えたドラマ。第5シーズンは1990年代が舞台。エリザベス役はイメルダ・スタウントンが務めた。 チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚などが描かれる。 これまでの5つのシーズンの中で批評家の評価が最も低かった。ロッテン・トマトの批評家支持率は71%。
     予告編→


  • 「イエロージャケッツ」
    (第2期、ショウタイム)
    イエロージャケッツ
    【配信:U-NEXT
    ※スリラー兼ドラマ。 女子サッカーチームを乗せた飛行機が墜落し、メンバーは森の中で遭難する。 それから1年半にわたる生き残りを賭けた闘いと、事故から25年後の今日の苦悩を描く。 監督は日系人女性カリン・クサマほか。
     予告編→


  • 「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」
    (第1期、HBO)
    ラスト・オブ・アス
    【配信:U-NEXT
    ※空想物語(ファンタジー)。 4度のエミー作品賞に輝いたテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011年~2019年)の前日譚(たん)。 キャラクター造形や映像の特殊効果、脚本、音楽などが称賛された。 2023年のゴールデングローブ賞では、「ベター・コール・ソウル最終期」などを抑え、作品賞(ドラマ部門)を受賞した。
     予告編→


  • 「キャシアン・アンドー」
    (第1期、ディズニープラス)
    キャシアン・アンドー
    【配信:ディズニープラス
    ※『スター・ウォーズ』の新ドラマ。 初代映画「スター・ウォーズ 新たなる希望」(エピソード4)及び派生映画「ローグ・ワン」の5年前を描く。
    主人公は、「ローグ・ワン」に脇役として登場したキャシアン・アンドー。反乱部隊のリーダーだった。 今作でも、映画と同じくディエゴ・ルナがその役を演じた。
    動画配信「ディズニープラス」用の実写シリーズ第4弾。批評家に好評だった。
     予告編→


2023年の全部門→
2022 「メディア王~華麗なる一族」

(第3期、HBO)

メディア王~華麗なる一族

※2020年にシーズン2で受賞したのに続き、2度目の栄冠となった。米国の巨大メディア企業の後継者争いを、ユーモアを交えて描く。4人の息子・娘による骨肉の愛憎劇。陰謀と策略がうずまく。

 予告編→

配信:U-NEXT
  • 「イカゲーム」
    (第1期、Netflix)
    イカゲーム
    【韓国】
     予告編→
    配信:ネトフリ
    ※非英語作品で初めてのドラマ作品賞ノミネートを果たした。人生崖っぷちの人々が、「負ければ即死亡」という恐怖のゲームに挑む。極限状況に置かれた人間の行動をあぶり出す。


  • 「オザークへようこそ」
    (第4期=最終期、Netflix)
    オザークへようこそ
     予告編→
    配信:ネトフリ
    ※人気シリーズの完結編。麻薬王に追い詰められたサラリーマンが、家族を巻き込み犯罪行為に手を染める物語が、ついに幕を閉じる。


  • 「ベター・コール・ソウル」
    (第6期、AMC)
    ベター・コール・ソウル
     予告編→
    配信:アマゾン
    吹替版


  • 「セヴェランス」
    (第1期、Apple)
    セヴェランス
     予告編(英語)→
    配信:アップル


  • 「イエロージャケッツ」
    (第1期、ショウタイム)
    イエロージャケッツ
     予告編→
    配信:U-NEXT


  • 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」
    (第4期、Netflix)
    ストレンジャー・シングス 未知の世界
     予告編→
    配信:ネトフリ
    ※シーズン3の激闘から6カ月。離ればなれになって高校生活を始めたウィルら5人が、新たな超常現象に遭遇する。


  • 「ユーフォリア/EUPHORIA」
    (第2期、HBO)
    ユーフォリア/EUPHORIA
     予告編→
    配信:アマゾン


2022年の全部門→
2021 「ザ・クラウン」

(第4期、Netflix)

ザ・クラウン

シーズン4で初めての作品賞を果たした。過去の3つのシーズンは、いずれもノミネート(2017年、2018年、2020年)にとどまっていた。女優・男優の4部門も全て制覇し、さらに監督賞、脚本賞まで獲り、圧勝となった。

現役の英エリザベス女王を主人公に、王室の歴史をドラマ仕立てで描くシリーズ。2016年にスタートした。英国史上最長の在位期間(70年)を誇る女王とその一族。さらに、時々の政治リーダーも交えて、深い人間劇が展開される。

今回のシーズン4では、ダイアナ妃とチャールズ皇太子の結婚が大きな題材となった。 「鉄の女」と呼ばれたサッチャー首相も、面白おかしく描かれている。

シーズン4は「シリーズ最高傑作」とも言われ、批評家の評価を集計するロッテン・トマトでも「95%」という高スコアを獲得した。過去の3シーズンを上回る高評価となった。

 予告編(Youtube)→

 動画配信(Netflix)→
  • 「ザ・ボーイズ」
    (シーズン2、Amazon)
    ※アクション大作。堕落したヒーローに立ち向かうアウトロー集団「ザ・ボーイズ」を描く。 ザ・ボーイズはヒーローたちの腐敗を暴き、対決する地下組織。 痛快な反ヒーロー物語である。米Amazonオリジナルドラマ史上、最高視聴回数を記録した。
     予告編→
     動画配信(字幕版/Amazon)→

  • 「ラヴクラフト・カントリー 恐怖の旅路」
    (シーズン1、HBO)
    ※小説家H・P・ラヴクラフト(1890年~1937年)の物語を愛する黒人青年が主人公。 ラヴクラフトは、怪奇・幻想文学の作家で、SFホラーマニアに絶大な人気を博している。
    1950年代のアメリカを舞台に、主人公が旅の道中で出会う白人至上主義者(レイシスト)やモンスターを描く。 モンスターがもたらす恐怖と、現代の黒人差別の恐怖を重ねあわせている。
     予告編(Youtube)→
     動画配信(U-NEXT)→

  • 「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
    (シーズン4、Hulu)
    ※暗黒の未来を描くシリーズ。管理社会で自由を奪われた女性が強く生き抜く。シーズン1が、2017年エミー賞で作品賞や主演女優賞など8部門を制覇した。
     予告編(Youtube)→

  • 「THIS IS US/ディス・イズ​・アス」
      (シーズン5、NBC)
    ※同じ日に生まれた3人の男女と、その父母をめぐる群像劇。36歳の誕生日から始まり、1年ごとに軌跡をつづる。 シーズン5で、3人は40歳の誕生日を迎えた。コロナの影響を受け、環境も大きく変化する。
     予告編→
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  • 「マンダロリアン」
    (シーズン2、ディズニー)
    ※SF映画「スター・ウォーズ」シリーズで初の実写テレビドラマ。往年のファンの多くを納得させた力作となった。映画の「エピソード6」の結末の5年後が舞台。
     予告編(Youtube)→
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     宇多丸と高橋ヨシキの解説【ネタバレ有】→

  • 「ブリジャートン家」
    (シーズン1、Netflix)
     予告編→
     動画配信(Netflix)→

  • 「Pose/ポーズ」
     (シーズン3、FX)
     動画配信(字幕版/Amazon)→


2021年の全部門→
2020 「メディア王~華麗なる一族」

(第2期、HBO)

メディア王~華麗なる一族

ルパート・マードック(FOX)や渡辺恒雄(読売新聞)がかわいく見えるほどの傍若無人な「メディア王」が主人公。 たたき上げのオーナー経営者らしい老獪ぶりと老害が描かれる。 そして、その後継者の座をめぐり、 息子2人と娘が低俗な争いを展開する。 甘やかされて育った子供たちの非常識ぶりが目をひく。

舞台となるメディア企業は、上場企業という設定だが、 まるで非上場の同族会社のように、 オーナー一族がやりたい放題に経営する。

 予告編(Youtube)→

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2020年の全部門→

2010年代

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受賞 ノミネート
2019 「ゲーム・オブ・スローンズ」

 (第8期/最終、HBO)

ゲーム・オブ・スローンズ

※4シーズン続けての作品賞。 計12部門を制し、エミー賞最多記録に並んだ。

架空の王国を舞台に、7つの王国が覇権争いを繰り広げる超大作シリーズ。 2011年にスタートし、シーズン8が最終章となった。

壮大なスケール感と、綿密に作り上げられた世界観に息づくリアルな人間ドラマ。

最終回は米国内で1930万人が視聴。 そのエンディングをめぐって、大論争が起きた。

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2018 「ゲーム・オブ・スローンズ」

(第7期、HBO)

ゲーム・オブ・スローンズ

大人気ファンタジーの第7シーズン。シリーズ3度目の作品賞となった。

「七王国」についに冬がやって来る。凍てつく冬の到来は、登場人物たちにどのような運命をもたらすのか。

従来の各シーズンが10話あったのに対し、第7シーズンは、わずか7話で構成された。

前シーズン同様、主にジョージ・R・R・マーティンの原作小説『氷と炎の歌』シリーズには存在しない独自の内容で構成された。同時に原作者マーティンがドラマ製作陣に対して明かした新しい小説版の情報も取り入れられた。次の最終シーズンに向けて、物語の主要なプロットが収束に向かっていく。

作品賞に加えて、ピーター・ディンクレイジが助演男優賞を受賞した。

 予告編→

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2017 「ハンドメイズ・テイル / 侍女の物語」

(第1期、Hulu)

ハンドメイズ・テイル / 侍女の物語

米Hulu(フールー)が製作を手がけた。ネット配信のオリジナル番組がドラマ作品賞を受賞するのは、史上初めてだった。作品賞に加えて、主演女優賞(エリザベス・モス)、助演女優賞、監督賞など主要5部門を制した。ネット配信の台頭を象徴する圧勝ぶりだった。

サスペンス。近未来の米国が舞台。地球環境の悪化で出生率が異常に低下するなか、妊娠・出産の能力が残る女性は、子供を産むための「奴隷」にさせられる。原作はカナダ文学界の巨匠、マーガレット・アトウッドの小説『侍女の物語』(1985年)。
続きを開く▼
【あらすじ】ある日、米国でキリスト教原理主義の宗教団体がクーデターを起こし、ファシズム国家「ギレアド共和国」を設立する。会社員の女性オズボーン(エリザベス・モス)は勤務中、女性の同僚とともに突然解雇され、預金口座を凍結された。ほどなく身柄を拘束され、少子化対策への奉仕として見ず知らずの男の子供を産むよう強制される。何も戦うすべがないオズボーンはレジスタンス運動への参加を決意。仲間とともに厳しい監視網をすり抜け、知恵を絞った戦いを挑む。

■受賞結果
受賞 作品賞(ドラマ部門)
監督賞(ドラマ部門)
 リード・モラーノ
主演女優賞(ドラマ部門)
 エリザベス・モス
助演女優賞(ドラマ部門)
 アン・ダウド
脚本賞(ドラマ部門)
 ブルース・ミラー

 予告編→
2016 「ゲーム・オブ・スローンズ」

(第6期、HBO)

ゲーム・オブ・スローンズ

第6期から、原作にはないオリジナル・ストーリーで展開される。

王都では七神正教のハイ・スパローの権威が猛威を振るい、それに対抗するサーセイが悪女の本領を発揮する。

デナーリスはウェスタロスへの進軍のためにヤーラ・グレイジョイと手を組み、バラバラだったスターク家の子供たちは徐々に北部に集まりつつある。

 予告編→

 動画配信(字幕版/Amazon)→

 動画配信(吹替版/Amazon)→
  • 「ダウントン・アビー」
  • 「HOMELAND/ホームランド」
  • 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
  • 「MR. ROBOT / ミスター・ロボット」
  • 「ジ・アメリカンズ」
2015 「ゲーム・オブ・スローンズ」

(第5期、HBO)

ゲーム・オブ・スローンズ

エミー賞では第1期~4期まで4年連続でドラマ作品賞にノミネートされていたが、受賞は逃していた。5期目にして遂に最高の栄誉を手に入れた。

架空の王国を舞台に、7つの王家による「王位争奪戦」を描く超大作シリーズ。中世ヨーロッパを思わせる世界観で、よろいを着けた騎士たちが剣で戦う。

陰謀と策略が張り巡らされた玉座争いでは単純な正義など存在せず、それぞれの思惑で時に手を組み、旗向きが変わればあっさりと裏切る。

その一方で、胸が熱くなるような高潔さや誠実さを見せる者もいる。

シーズンが進むにつれドラマ独自の展開や変更も増えてきたが、第5期ではそれが顕著になった。

シリーズ最大級の衝撃のエンディングも見どころ。

北部へ送られる事になるサンサなどは原作以上に過酷な運命を歩んでいる。一方、父を殺し、ヴァリスの助けで東の地へ逃げたティリオンはついにデナーリスと巡り合い、新たなドラマが動き出す。

そして伝説上の怪物だったホワイト・ウォーカーも、少しずつ、しかし着実に七王国に迫り、その圧倒的な強さを見せるようになっていく。

 予告編→

 動画配信(字幕版/Amazon)→

 動画配信(吹替版/Amazon)→
  • 「ベター・コール・ソウル」
  • 「ダウントン・アビー」
  • 「ホームランド」
  • 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
  • 「MAD MEN マッドメン」
  • 「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち」
2014 「ブレイキング・バッド」

(第5期パート2/最終、AMC)

ブレイキング・バッド

タイトルは和訳すると「道を踏み外す」。その言葉のとおり、余命2年と医師から告げられた田舎町の化学教師が、ドラッグを密造し、家族にお金を残そうとするところから物語は始まる。

だが、違法薬物の売買を繰り返す中で裏社会のトラブルに巻き込まれてしまい、一番大切だったはずの家族との絆を失ってしまう。やがては当初の思いに反し、裏社会の大物に成り上がっていく……。

予告編→Netflix→
  • 「ダウントン・アビー」
  • 「ゲーム・オブ・スローンズ4」
  • 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
  • 「MAD MEN マッドメン」
  • 「トゥルー・ディテクティブ/二人の刑事」
2013 「ブレイキング・バッド」

(第5期パート1、AMC)

ブレイキング・バッド
予告編→Netflix→
  • 「ダウントン・アビー」
  • 「ゲーム・オブ・スローンズ3」
  • 「ホームランド」
  • 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
  • 「MAD MEN マッドメン」
2012 「ホームランド」

(第1期、ショウタイム)

ホームランド

イラク帰還兵をテロ容疑で追う米中央情報局(CIA)職員を描く。

テーマは「テロを防げるか」。心理サスペンスであり、ワシントンを舞台にした政治ドラマでもある。

エミー賞では、作品、脚本、主演男優、主演女優の4冠を制し、圧勝した。「マッドメン」の史上初の5連覇を阻止した。マッドメンは最多17ノミネートを得ていたが、無冠に終わった。

中東から帰還した軍曹を、CIA職員が怪しむところから物語が始まる。

イスラエルの秀作ドラマ「プリズナーズ・オブ・ウォー」のリメイク。原作では解放される捕虜が2人いたが、「ホームランド」では1人にして、その代わりに全く別の人物を登場させた。それがキャリー・マティソン。キャリーの視点でCIAの動きを見せる。

オバマ大統領もお気に入りドラマとしてインタビューで明かした2作品のうちの一つ。

帰還兵役を務め、主演男優賞を受賞したダミアン・ルイスはロンドン出身のイギリス人ベテラン俳優で、初ノミネートで受賞し話題になった。授賞式で「けむたいイギリス人が選ばれるなんて信じられない」と驚きを語った。
予告編→Amazon→
  • 「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」
  • 「ブレイキング・バッド」
  • 「ダウントン・アビー」
  • 「ゲーム・オブ・スローンズ2」
  • 「MAD MEN マッドメン」
2011 「MAD MEN マッドメン」

(第4期、AMC)

MAD MEN マッドメン

作品賞4連覇を達成。「ヒルストリート・ブルース」「ザ・ホワイトハウス」に次ぐ偉業となった。

題名は、NYマディソン街で働く広告マンの総称でもあり、「マッド(狂った)男たち」と意味でもある。

1960年代のニューヨークを舞台に、広告業界の欲望、嘘、真実をスタイリッシュに描いた。社内の人間関係や派閥争い、市民運動やフェミニスト運動前後の時代の性差別や人種差別、結婚・家族が題材になっている。

主人公はカリスマ広告マン、ドン・ドレイパー。貧乏な生い立ちだが、今は颯爽と仕事をして高収入を稼ぐ。反面、別人になりすまし、嘘で固めた人生を生きている。家庭を持ちつつ、浮気への欲望と葛藤する。

60年代当時の業界人たちの破天荒なライフスタイルの描写が注目された。職場での飲酒はやり放題。セクハラ、社内不倫、性差別・・・現代では「タブー」の数々。欲望と野心ギラギラの肉食系人間ドラマだ。

当時のファッション、インテリア、食べ物などを忠実に再現した。洗練された色気ある表現で「男性版セックス・アンド・ザ・シティ」と評判になった。

本作の企画はHBOに却下された。AMCが関心を示した。AMCは古い映画の多く放映しているため、レトロな本作の設定と相性が良いと考えたようだ。視聴者層が高級志向だったため、CMスポンサーからの受けも良かった。
予告編→Amazon→
  • 「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」
  • 「デクスター ~警察官は殺人鬼」
  • 「フライデー・ナイト・ライツ」
  • 「ゲーム・オブ・スローンズ1」
  • 「グッド・ワイフ」
2010 「MAD MEN マッドメン」

(第3期、AMC)

MAD MEN マッドメン
予告編→Amazon→
  • 「ブレイキング・バッド」
  • 「デクスター ~警察官は殺人鬼」
  • 「グッド・ワイフ」
  • 「ロスト」
  • 「トゥルーブラッド」
(参照:Hitomi AI

2000年代

2000年~2009年のドラマ作品賞

受賞 ノミネート
2009 「MAD MEN マッドメン」

(第2期、AMC)

MAD MEN マッドメン

シーズン2のテーマは「夢が敗れた後の広告会社と人生をめぐる問い」。
予告編→Amazon→
  • 「ビッグ・ラブ」
  • 「ブレイキング・バッド」
  • 「ダメージ」
  • 「デクスター~警察官は殺人鬼」
  • 「ドクター・ハウス(Dr.HOUSE)」
  • 「ロスト」
2008 「MAD MEN マッドメン」

(第1期、AMC)

MAD MEN マッドメン

シーズン1のテーマは「アメリカン・ドリームの追及」。
予告編→Amazon→
  • 「ボストン・リーガル」
  • 「ダメージ」
  • 「デクスター~警察官は殺人鬼」
  • 「ドクター・ハウス(Dr.HOUSE)」
  • 「ロスト」
2007 「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」

(第6期の後半/最終、HBO)

ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア

主人公トニー・ソプラノはマフィアのボスであり、家庭のパパでもある。強面ながら、ストレスを抱えてセラピーも欠かせない。
予告編(字幕なし)→Amazon→
  • 「ボストン・リーガル」
  • 「ヒーローズ(HEROES)」
  • 「ドクター・ハウス(Dr.HOUSE)」
  • 「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」
2006 「24 -TWENTY FOUR-」

(第5期、FOX)

24 -TWENTY FOUR-

24時間の出来事を、1つのシーズン(全24話)丸ごと使って描く犯罪劇。

米国を襲う危機が次々と発生し、それに政府職員ジャック・バウアーが対応する。シーズン1は大統領候補暗殺計画。シーズン2は原爆テロ。シーズン3は生物化学テロ。シーズン4は連続時間差多発テロ。シーズン5はホワイトハウス内クーデター。シーズン6は自爆テロ。

脚本が優れている。複数の出来事を分割場面で同時に見せる編集スタイルも巧み。画面に物語内の時刻を出して緊迫感を高める手法も成功した。
Amazon→
  • 「ドクター・ハウス(Dr.HOUSE)」
  • 「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」
  • 「ザ・ホワイトハウス」
  • 「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」
2005 「LOST(ロスト)」

(第1期、ABC)

LOST(ロスト)

上質なサバイバル・サスペンス劇。謎の島に墜落した旅客機の生存者を描く。

優れた群像劇でもある。個性的な登場人物の内面も丁寧に綴り、人間ドラマとしても魅力的。

壮大な導入部から見る者の心をわしづかみにする。2004年9月に放送されたパイロット版(第1、2話)が評判を呼び、またたくまに全米視聴者数ランキング上位の常連になった。
Amazon→
  • 「ザ・ホワイトハウス」
  • 「シックス・フィート・アンダー」
  • 「デッドウッド~銃とSEXとワイルドタウン」
  • 「24 -TWENTY FOUR-」
2004 「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」

(第5期、HBO)

ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア

地上波テレビが受賞してきたドラマ作品賞を、ケーブルテレビとして史上初めて獲得した。

「ザ・ホワイトハウス」の5連勝を阻止した。
予告編(字幕なし)→Amazon→
  • 「ザ・ホワイトハウス」
  • 「CSI:科学捜査班」
  • 「Joan of Arcadia」
  • 「24 -TWENTY FOUR-」
2003 「ザ・ホワイトハウス」

(第4期、NBC)

ザ・ホワイトハウス
予告編(字幕なし)→Amazon→

4年連続の受賞を達成し、「ヒルストリート・ブルース」の大記録に並んだ。

大統領補佐官や報道官らのチームが、内外の難問と格闘する政治ドラマ。

原題の「ザ・ウエスト・ウイング(The West Wing)」は大統領執務室のこと。主人公は民主党大統領(マーチン・シーン)。リベラルで理想家肌。国民を理想的国家に導こうと奮闘する。

大統領とその周囲で働くスタッフの日常を通じ、政治の実像に迫る。

湾岸危機、スペースシャトル、議会との衝突など現実にあるような問題を取り上げた。解決までの人間ドラマを描く手法が人気を集めた。

セットは、ホワイトハウスの内側をリアルに再現。カメラは部屋から部屋へと移動して俳優陣の熱演を追う。
  • 「ザ・ソプラノズ」
  • 「CSI:科学捜査班」
  • 「シックス・フィート・アンダー」
  • 「24 -TWENTY FOUR-」
2002 「ザ・ホワイトハウス」

(第3期、NBC)

ザ・ホワイトハウス
予告編(字幕なし)→Amazon→
  • 「シックス・フィート・アンダー」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「C.S.I.:科学捜査班」
  • 「24 -TWENTY FOUR-」
2001 「ザ・ホワイトハウス」

(第2期、NBC)

ザ・ホワイトハウス
予告編(字幕なし)→Amazon→
  • 「ザ・ソプラノズ」
  • 「ザ・プラクティス」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「ER 緊急救命室」
2000 「ザ・ホワイトハウス」

(第1期、NBC)

ザ・ホワイトハウス
予告編(字幕なし)→Amazon→
  • 「ザ・ソプラノズ」
  • 「ザ・プラクティス」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「ER 緊急救命室」
(参照:プレナス投資顧問

1990年代

1990年~1999年のドラマ作品賞

受賞 ノミネート
1999 「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」

(第3期、ABC)

ザ・プラクティス

2連覇を達成。

ボストンの弁護士事務所を舞台とする法廷ドラマ。敏腕弁護士2人の活躍を描く。

主に刑事事件の裁判を担当する。弁護士や事務所のスタッフ一同が、依頼人を救うために奮闘する。

迫力ある法廷シーンと弁護士たちの人間臭さが魅力。信頼、友情、家族のきずなといった普遍的なテーマも追う。
  • 「ザ・ソプラノズ」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「ER 緊急救命室」
  • 「NYPDブルー」
1998 「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」

(第2期、ABC)

ザ・プラクティス
  • 「ロー&オーダー」
  • 「ER 緊急救命室」
  • 「NYPDブルー」
  • 「Xファイル」
1997 「ロー&オーダー」

(第7期、NBC)

ロー&オーダー

7シーズン目にして初受賞を果たした。犯罪発生から逮捕、判決までを、1話で描くクライムサスペンス。凝縮度、完成度、本格度が高く評価された。

この後もシリーズが続き、11年連続ノミネートの最長連続ノミネート記録を記録した。米国ドラマ史に残る長寿番組となった。多くのスピンオフ作品も生まれた。

放送局は、米3大ネットワークの一つNBC。NBCは計24部門を制覇し、放送局別で1位になった。他の3大ネットワークの受賞は、CBSが12、ABCが10部門だった。NBCに次いで受賞数が多かったのはケーブルテレビHBOの19だった。

22部門にノミネートされていた「緊急救命室/ER」は技術系の3部門にとどまる意外な結果となった。

授賞式は、ロサンゼルス郊外のパサデナで行われた。
  • 「シカゴホープ」
  • 「ER 緊急救命室」
  • 「NYPDブルー」
  • 「Xファイル」
1996 「ER 緊急救命室」

(第2期、NBC)

ER 緊急救命室

救急患者の治療に当たる医師と看護婦たちの日常をリアルに描く。 医学用語が飛び交う生々しい治療シーンに加え、小型カメラを駆使したスピード感あふれる展開、多種多様なエピソードを断片的につなげていくテンポの良さなど、ドキュメンタリーさながらの演出は、従来のドラマにないスタイルを確立した。

原案・制作総指揮は、「ジュラシック・パーク」などで知られる作家マイケル・クライトン。 制作は映画監督スティーブン・スピルバーグ率いる番組制作会社アンブリン・テレビジョン。

原案は、クライトンがハーバード大医学部に在籍中の1974年に書かれた。 20年を経た1993年にドラマ化が決まり、1994年春から撮影がスタート。 1994年9月の放送開始とともに、全米で大旋風を巻き起こした。

主な登場人物は、ERスタッフドクターのグリーン(アンソニー・エドワーズ)、ハンサムなER小児科特別研修医ロス(ジョージ・クルーニー)、新米医師のカーター(ワイリー)、ER看護婦長ハサウェイ(ジュリアナ・マルグリース)、完全主義の外科医ベントン(エリク・ラ・サル)など。

このほかにも、1回の放送で、せりふがある役は100人以上になることも多く、それぞれが個性豊かなキャラクターを展開していく。
  • 「シカゴホープ」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「NYPDブルー」
  • 「Xファイル」
1995 「NYPDブルー」

(第2期、ABC)

NYPDブルー

ニューヨーク市警察を舞台とする刑事ドラマ。 激しい暴力シーンが問題となり、全米225の地方局から放送ボイコットされたこともあった。
  • 「シカゴホープ」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「ER 緊急救命室」
  • 「Xファイル」
1994 「ピケット・フェンス」

(第2期、CBS)

ピケット・フェンス
  • 「スタートレック:The Next Generation」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「たどりつけばアラスカ」
  • 「NYPDブルー」
1993 「ピケット・フェンス」

(第1期、CBS)

ピケット・フェンス
  • 「Homefront」
  • 「I'll Fly Away」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「たどりつけばアラスカ」
1992 「たどりつけばアラスカ」

(第3期、CBS)

ピケット・フェンス
  • 「I'll Fly Away」
  • 「L.A.ロー 七人の弁護士」
  • 「ロー&オーダー」
  • 「タイムマシーンにお願い」
1991 「L.A.ロー 七人の弁護士」

(第5期、NBC)

L.A.ロー 七人の弁護士

シリーズ4回目の受賞。

法廷ドラマ。ロサンゼルス(LA)の有名な法律事務所が舞台。7人の弁護士たちが働いている。率いるのは家族主義的なリーランドだ。天賦の才能を持つ訴訟弁護士マイケル、離婚専門のアーニーら、個性豊かな7人が並ぶ。クセはあるが、憎めない人たち。

その7人がお互いの個性をぶつけ合いながら、弁護士として成長していく姿を、サスペンスと感動、さらにロマンスを絡めて描いていく。
米テレビ界の2大プロデューサーと言われるスチーブン・ボチコとデビッド・E・ケリーが手掛けた。ハリー・ハムリン、ジミー・スミッツら出演。

全8シーズンで完結。1986年から1994年まで放送された。
  • 「チャイナ・ビーチ」
  • 「たどりつけばアラスカ」
  • 「タイムマシーンにお願い」
  • 「ナイスサーティーズ」
1990 「L.A.ロー 七人の弁護士」

(第4期、NBC)

L.A.ロー 七人の弁護士
  • 「チャイナ・ビーチ」
  • 「タイムマシーンにお願い」
  • 「ナイスサーティーズ」
  • 「ツイン・ピークス」
(参照:エクシブ投資顧問

1980年代

1980年~1989年のドラマ作品賞

受賞 ノミネート
1989 「L.A.ロー 七人の弁護士」

(第3期、NBC)

L.A.ロー 七人の弁護士
  • 「美女と野獣」
  • 「チャイナ・ビーチ」
  • 「ナイスサーティーズ」
  • 「ダーティ・ブル」
1988 「ナイスサーティーズ」

(第1期、ABC)

ナイスサーティーズ
  • 「美女と野獣」
  • 「L.A.ロー 七人の弁護士」
  • 「St. Elsewhere」
  • 「Rumpole of the Bailey」
1987 「L.A.ロー 七人の弁護士」

(第1期、NBC)

L.A.ロー 七人の弁護士
  • 「女刑事キャグニー&レイシー」
  • 「こちらブルームーン探偵社」
  • 「ジェシカおばさんの事件簿」
  • 「St. Elsewhere」
1986 「女刑事キャグニー&レイシー」

(第5期、CBS)

女刑事キャグニー&レイシー
  • 「ヒルストリート・ブルース」
  • 「こちらブルームーン探偵社」
  • 「ジェシカおばさんの事件簿」
  • 「St. Elsewhere」
1985 「女刑事キャグニー&レイシー」

(第4期、CBS)

女刑事キャグニー&レイシー
  • 「ヒルストリート・ブルース」
  • 「特捜刑事マイアミ・バイス」
  • 「ジェシカおばさんの事件簿」
  • 「St. Elsewhere」
1984 「ヒルストリート・ブルース」

(第4期、NBC)

ヒルストリート・ブルース

4年連続での受賞という金字塔を打ち立てた。

米テレビの主流となる「群像ドラマ」の礎を築いたとされる傑作シリーズ。警察分署で働く男女を描く。毎日、大から小まで雑多な事件に取り組む警察官たちの日常を通じ、現代人の喜怒哀楽を映し出す。
  • 「女刑事キャグニー&レイシー」
  • 「Fame」
  • 「私立探偵マグナム」
  • 「St. Elsewhere」
1983 「ヒルストリート・ブルース」

(第3期、NBC)

ヒルストリート・ブルース
  • 「女刑事キャグニー&レイシー」
  • 「Fame」
  • 「私立探偵マグナム」
  • 「St. Elsewhere」
1982 「ヒルストリート・ブルース」

(第2期、NBC)

ヒルストリート・ブルース
  • 「ダイナスティ」
  • 「Fame」
  • 「事件記者ルー・グラント」
  • 「私立探偵マグナム」
1981 「ヒルストリート・ブルース」

(第1期、NBC)

ヒルストリート・ブルース

シーズン1でいきなり21個ものノミネートを獲得して8部門を受賞した。
  • 「ダラス」
  • 「事件記者ルー・グラント」
  • 「ドクター刑事クインシー」
  • 「The White Shadow」
1980 「事件記者ルー・グラント」

(第3期、CBS)

事件記者ルー・グラント
  • 「ダラス」
  • 「Family」
  • 「ロックフォードの事件メモ」
  • 「The White Shadow」
(参照:AI Referee

1970年代

1970年~1979年のドラマ作品賞

受賞 ノミネート
1979 「事件記者ルー・グラント」

(第2期、CBS)

事件記者ルー・グラント
  • 「ペーパー・チェイス」
  • 「ロックフォードの事件メモ」
1978 「ロックフォードの事件メモ」

(第4期、NBC)

ロックフォードの事件メモ
  • 「刑事コロンボ」
  • 「Family」
  • 「事件記者ルー・グラント」
  • 「Dr.刑事クインシー」
1977 「Upstairs, Downstairs(上流社会と召使社会)」

(第5期、PBS)

Upstairs, Downstairs
  • 「Baretta」
  • 「刑事コロンボ」
  • 「Family」
  • 「ポリス・ストーリー」
1976 「ポリス・ストーリー」

(第3期、NBC)

ポリス・ストーリー
  • 「Baretta」
  • 「刑事コロンボ」
  • 「The Streets of San Francisco」
1975 「Upstairs, Downstairs(上流社会と召使社会)」

(第3期、PBS)

Upstairs, Downstairs
  • 「刑事コジャック」
  • 「ポリス・ストーリー」
  • 「The Streets of San Francisco」
  • 「わが家は11人」
1974 「Upstairs, Downstairs(上流社会と召使社会)」

(第1~2期、PBS)

Upstairs, Downstairs
  • 「刑事コジャック」
  • 「ポリス・ストーリー」
  • 「The Streets of San Francisco」
  • 「わが家は11人」
1973 「わが家は11人」

(第1期、CBS)

わが家は11人
  • 「Cannon」
  • 「刑事コロンボ」
  • 「ハワイ5-0」
  • 「燃えよ! カンフー」
  • 「Mannix」
1972 「エリザベス R」

(1期完結、BBC)

エリザベス R
  • 「刑事コロンボ」
    ※さえない中年刑事が難事件を解決していく。ピーター・フォークふんするコロンボの声を小池朝雄が担当し「うちのかみさんがね」のフレーズも人気。
  • 「Mannix」
  • 「ドクター・ウェルビー」
  • 「The Six Wives of Henry VIII」
1971 「The Bold Ones: The Senator」

(1期完結、NBC)

The Bold Ones: The Senator
  • 「The First Churchills」
  • 「鬼警部アイアンサイド」
  • 「ドクター・ウェルビー」
  • 「NET Playhouse」
1970 「ドクター・ウェルビー」

(第1期、ABC)

ドクター・ウェルビー
  • 「フォーサイト・サガ」
  • 「鬼警部アイアンサイド」
  • 「The Mod Squad」
  • 「ネーム・オブ・ザ・ゲーム」
  • 「NET Playhouse」

1960年代

1960年~1969年のドラマ作品賞

受賞 ノミネート
1969 「NET Playhouse」

(第3期、NET)

NET Playhouse
  • 「FBIアメリカ連邦警察」
  • 「鬼警部アイアンサイド」
  • 「Judd, for the Defense」
  • 「スパイ大作戦」
  • 「ネーム・オブ・ザ・ゲーム」
1968 「スパイ大作戦」

(第2期、CBS)

スパイ大作戦

2年連続の受賞。

命がけの任務に挑む米国の諜報チームの物語。 世界をまたにかけた冒険と活躍を、緊張感たっぷりに描いた。

毎回、冒頭で任務を伝える音声テープが登場するのがお決まり。指令「おはよう、フェルプス君」は流行語に。

後にトム・クルーズ主演で「ミッション・インポッシブル」として映画化され、人気シリーズになった。
  • 「おしゃれ(秘)探偵」
  • 「アイ・スパイ」
  • 「NET Playhouse」
  • 「Run for Your Life」
  • 「宇宙大作戦」
1967 「スパイ大作戦」

(第1期、CBS)

スパイ大作戦
  • 「おしゃれ(秘)探偵」
  • 「アイ・スパイ」
  • 「Run for Your Life」
  • 「宇宙大作戦」
1966 「逃亡者」

(第3期、ABC)

逃亡者

ABC系列で1963年9月スタート。1967年8月に終了するまで、絶大な人気を誇った。

インディアナ州に住む小児科医が無実の罪を着せられる。 自らの無実を証明するため、逃亡しながら、真犯人と思われる「片腕の男」を追いかける。 その孤独な闘いが繰り広げられる。全120回。

厳しい表情で苦悶の逃亡生活を送る主人公リチャード・キンブルに扮したデヴィッド・ジャンセンが、 全米の主婦層から厚い支持を得た。
  • 「ボナンザ」
  • 「アイ・スパイ」
  • 「0011ナポレオン・ソロ」
  • 「Slattery's People」
1965
  • 「ホールマーク・ホール・オブ・フェイム:The Magnificent Yankee」
    (1話完結、NBC)
    The Magnificent Yankee
  • 「The Dick Van Dyke Show」
    (第4期、CBS)
  • 「My Name Is Barbra」
    (CBS)
  • 「ヤング・ピープルズ・コンサート」
    (CBS)
  • 「アンディ・ウィリアムス・ショー」(NBC)
  • 「Bob Hope Presents the Chrysler Theatre」(第2期、NBC)
  • 「A Carol for Another Christmas」(ABC)
  • 「ザ・ディフェンダーズ」(第4期、CBS)
  • 「ホールマーク・ホール・オブ・フェイム」(第14期、NBC)
  • 「0011ナポレオン・ソロ」(第1期、NBC)
  • 「ミスター・ノパック」(第2期、NBC)
  • 「Profiles in Courage」(NBC)
  • 「ディズニーランド」(NBC)
  • 「Who Has Seen the Wind?」(ABC)
  • 「The Wonderful World of Burlesque」(NBC)
1964 「弁護士プレストン」

(第3期、CBS)

弁護士プレストン

法廷ドラマ。クライマックスは裁判の場面。

登場人物のたくみな性格描写が魅力。
  • 「Bob Hope Presents the Chrysler Theatre」
  • 「East Side/West Side」
  • 「ミスター・ノバック」
  • 「The Richard Boone Show」
1963 「弁護士プレストン」

(第2期、CBS)

弁護士プレストン
  • 「Alcoa Premiere」
  • 「ディック・パウエル・ショウ」
  • 「The Eleventh Hour」
  • 「裸の町」
1962 「弁護士プレストン」

(第1期、CBS)

弁護士プレストン
  • 「Alcoa Premiere」
  • 「ベン・ケーシー」
  • 「ディック・パウエル・ショウ」
  • 「ホールマーク・ホール・オブ・フェイム」
  • 「裸の町」
1961 「ホールマーク・ホール・オブ・フェイム:マクベス」

(第11期、NBC)

マクベス
  • 「裸の町」
  • 「トワイライト・ゾーン」
  • 「アンタッチャブル」
1960 「Playhouse 90」

(第4期、NET)

Playhouse 90
  • 「Ford Startime」
  • 「アンタッチャブル」

1950年代

1950年~1959年のドラマ作品賞

受賞 ノミネート
1959 「Alcoa-Goodyear Theatre」
(1時間未満部門)

(第2期)
  • 「ヒッチコック劇場」
  • 「ゼネラル・エレクトリック・シアター」
  • 「ロレッタ・ヤング・ショー」
  • 「裸の町」
  • 「ピーター・ガン」
「Playhouse 90」
(1時間以上部門)

Playhouse 90
  • 「The United States Steel Hour」
1958 「ガンスモーク」
(続きもの部門)

(第3期)
  • 「名犬ラッシー」
  • 「マーベリック」
  • 「弁護士ペリーメイスン」
  • 「Wagon Train」
「Playhouse 90」
(1話完結もの部門)

Playhouse 90
  • 「ヒッチコック劇場」
  • 「Climax!」
  • 「ホールマーク・ホール・オブ・フェイム」
  • 「Studio One」
1957 受賞作なし
1956 「Producers' Showcase」

(第1期)
  • 「Alcoa-Goodyear Theatre」
  • 「Climax!」
  • 「Studio One」
  • 「The United States Steel Hour」
1955 「The United States Steel Hour」

(第2期)
  • 「Four Star Playhouse」
  • 「Medic」
  • 「The Philco-Goodyear Television Playhouse」
  • 「Studio One」
1954 「The United States Steel Hour」

(第1期)
  • 「Kraft Television Theatre」
  • 「The Philco-Goodyear Television Playhouse」
  • 「ロバート・モンゴメリー・プレゼンツ」
  • 「Studio One」
1953 「ロバート・モンゴメリー・プレゼンツ」

(第3期)
  • 「Celanese Theatre」
  • 「Kraft Television Theatre」
  • 「The Philco-Goodyear Television Playhouse」
  • 「Studio One」
1952 「Studio One」
  • 「Celanese Theatre」
  • 「The Philco-Goodyear Television Playhouse」
  • 「Pulitzer Prize Playhouse」
  • 「ロバート・モンゴメリー・プレゼンツ」
1951 「Pulitzer Prize Playhouse」
  • 「Fireside Theatre」
  • 「Mama」
  • 「The Philco Television Playhouse」
  • 「Studio One」
1950 「The Life of Riley」
(最優秀テレビ映画賞)
  • Guiding Star
  • The Lone Ranger
  • Time Bomb
  • Vain Glory
  • Your Showtime

1940年代

1949年のドラマ作品賞

受賞 ノミネート
1949 「Your Show Time」
(最優秀テレビ映画賞)
  • 「Christopher Columbus」
  • 「Hollywood Brevities」
  • 「It Could Happen to You」
  • 「Tell Tale Heart」
  • 「Time Signal」